All Entries |  Monthly Archives |  Tag Cloud |  New entry |  Up load | 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

すがり、いのり、しゃにむに



僕はどこにいるのだろう

夜 一人の部屋
だってそうだろう
あきれた声が聞こえる
ここにいるじゃないか

それでも僕は
しゃにむに指を動かす
インターネットの中に僕を探す
見つからない 今日もどこにもいなかった

気が付けば目には涙が浮かんでる

スポンサーサイト

その物語に救いがあるということ




真っ白なノートを開いたとき
まっしろだ!
そう思ったよ
そう思って、固まってしまったんだ

真っ白なノートを開いたとき
まっしろだ!
そう思って、僕の好きなふうに描いたんだ
それを思い出した


もうだめだ
それができなくなってしまった
僕の絵は、ノートの白を汚すだけ
取り返しのつかないノートを作るだけ

それだから
郵便受けの、ゴミ同然を
人目気にして持ち帰り
申し訳程度 描き殴る

すっかり怖くなってしまったな、とか
今までごめんなさい、とか
そんなことを
繰り返し 呟いて


いつしか僕は
ゴミ置き場に足繁く通ったり
そんなぼろを求めて
お金を出すようになっていた

好きに描ける
好きに描ける!
心が躍るんだ

あれ
ずいぶん手が汚いな
ああ、そうだよな
いつか綺麗に落ちる汚れかな

やがて僕の手は
ぼろを汚す黒になっていたよ


夜の海は それは暗くて
隠した手 すすぐのに 丁度よかった

どこまで海だかわからなかった
どこまで汚れかわからなかった
だから
波を感じて 一歩一歩
顔まで浸かってみたんだよ

じゃぶじゃぶじゃぶ
じゃぶじゃぶじゃぶ
ふと気が付いて 手が止まる
誰かが隣にやってきた

こんばんは
からだをあらいに うみまできたというのに
あなたのせいで うみが まっくろじゃない
どうしてくれるの?

僕のせいじゃないよ
夜だから海が真っ黒に見えるんだ
海は綺麗だよ わかるかい?
いくら僕が汚れていても それは揺るがない

あら そうかしら
わたしには きらきらと かがやいてみえるわ
それはそうとね わたしがいいたいのは
あなたがわたしに どうしてくれるの っていうこと

これ以上汚さないように
海から出て行ってやりたいが
あいにく僕の身体は汚れすぎていて
君の側を通るのもなんなんだ

かわりに近くの川を教えるから
そっちに行ってはくれないか

どうして そんな めんどうを
わたしがこうむらないと いけないのかしら

わかったよ、僕が海から出て行くよ
ただし僕はうんと醜いんだ
僕の足音が聞こえなくなるまで
目を閉じていてほしい

だきしめて

だきしめて?

その きれいな てで
わたしを だいて
なでて
わたしを きれいに してほしいの

何を言っているんだ?
僕の手はな、

もう いいから

そのまま、だきしめて

そう
ありがとう
わたしのほうが うんとよごれているの
むかし すきなひとが いてね
そのせいなの
でも
もう きれいになったわ
あなたもよごれていたみたいだけど
すっかりきれいになったわね
こんな うみ
はやくでましょう

僕は彼女に手を引かれ
ジャラジャラ浜辺を踏みしめた

波打ち際では無数の蚯蚓が海に染み出た僕の黒を貪り生き生きと乱舞していた



物語の要らない世界



人は心を持って生まれて
僕は人
人として生まれたわけだから
僕は時に
時に非道いけれど
君だって利用してしまう

だって人は 心を動かすために
心臓が付いている生き物なのだから

ああ
これまでの たくさんの 君
僕と出会うことになってしまって
ほんとうに ごめんね



心が動くのは何故だろう
プラスにでも マイナスにでもいいんだ
きっとこの仮説は的を射ているんだろうね
僕は二人称をなくす映画を貪るように観てきた

だとしたら
手っ取り早く 心を動かしたかったと窺える
だとしたら
人の死とはそんなに陳腐なものかと諫められる

ほんとうに 結ばれたことがないから
別れの涙しか知らないだけ
でも 僕にとっては
死とはなんとも綺麗な物語なんだ

ああ
今 君と出逢いたい
今 ほんとうに結ばれたい

物語の要らない世界で
どうかお願いだ
僕のヒロインになってほしい


平行世界の四季




恋に気づいてお腹が空いて
恋に満たされお腹がいっぱい
恋に飽きらばお腹が空いて
恋が終わればお腹がいっぱい

あぁ、あ
詩でも書いとったんなら
人と繋がっておれるんかな
繋がっておれる人がおるんかな

パラレルワールドに遊びに来てよ
君は、僕で、君は今、すべて解放されている

あの人とはすれ違うことなく、
どこまでも運命の人だったよ

恥と辛酸と修練の輪廻から
解脱できないと悟っていた
君の選んだ仕事は
のんびりとした田舎に佇む
ひなびた温泉旅館と共にあるよ

だから大丈夫
君は幸せだ

ほんなら、
詩、書くで
まだここにおるよ
ほんで、
お腹空かせてくれる人探すよ



(対・冬旬母性)




夢在リテ
勉学ノヲト
認(したた)メテ
心重ネタ冬蜂ハ
母ノ胸
埋(うず)メテネンネノ子守唄

勘違イ

蟷螂(かまきり)ノ
最期ノ冗談
随(まにま)ニト
聴カセテ貰ツタ訳デシタ


ルーレットの玉を目で追った




いい手札じゃないか
なによりババ抜きは得意なゲームだ

連中の裏側のジョーカーを
連中の表情が作り上げた
噂に乗せて追っていった

一人また一人と抜けてゆくのも
心地よい愉快がもたらされるのみ

着実にベットを積み重ね
ゲームに終わりが見えたころ
嫌な予感に青ざめた

どうやら俺がしているのは
ジジ抜き以外に考えられない

俺は今まで何をしていたんだろう
何が面白くて笑っていたんだろう
滑稽滑稽。今は只、滑稽也!

気がつけばベットは吊り上げられ
ゲームの終わりが告げられたとき
命が無くなりそうだ

隙をついて逃げるしかないのだろうか


from Private




恥辱と嘘が吹き荒れた
想像を絶する嵐のまま
日は堕ちていってしまった

命綱だったはずの灯台は
海がひっくり返ったような雨で乱反射
周りの船を惑わした

望遠鏡で必死に光を手繰り寄せ
黒い波に呑まれていく船が痛ましかった



作者が逃げ出した地獄絵図に
ただ一隻残された船の
傍らを照らした光が在った

あまりにあたたかくて
頼っていくことを心に決めた

「・・・生きていた」
感謝の涙はあたたかい
そのことを初めて知ったことは愚か
感謝ということを覚えたのさえも初めてだった



こんなところからの言の葉が
あのあたたかさまで
迷わなず飛んでいけるように
大きく息を吸い込んで――


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。